浪人生が語る獣医学部合格の秘訣
2024/11/01
大学全入学時代と言われて久しい現在。少子化に加え、浪人してまで希望の学部を目指す方は年々減少しています。そんな中で、医学部と同様に浪人生の比率が高止まりしている学部こそ、獣医学部です。大学ごとに変動はありますが、依然として入学者のうち浪人生の占める割合は5割を超える水準といえるでしょう。それだけ将来、動物と接して仕事をする上で獣医師国家資格のもつ魅力が大きいことが伝わってきますね。今日はそんな獣医学部を目指す皆さんに対して、メディクールの卒業生たちがどのように合格に至ったのか、を実例を踏まえてご紹介したいと思います。このコラムでは獣医学部合格のために試行錯誤してきた勉強法、心構え、受験戦略、そして体験談について詳しく語ります。今回は特に、浪人生という立場から感じたプレッシャーや不安、それを乗り越えるためのマインドセットとコツを中心にお伝えしていきます。一緒に、夢を実現するためのステップを踏み出しましょう!
目次
浪人生の挑戦:獣医学部合格への道のり
私は2浪して合格を手にしました。現役時代から得意科目と不得意科目の差が激しく、1浪目に通った大手予備校でも得意科目は理解できても、不得意科目の克服はできないまま時間だけが過ぎてしまっていました。家族とも相談して本当のラストチャンスとして挑んだ2浪目。獣医学部専門の対策を求めてメディクールに通うことにしました。そこで私が念頭に置いたのは「先生と仲良くなろう!」ということです。別に慣れ合うわけではありませんが、大手予備校では質問時間も限られていたり、質問待ちの長蛇の列ができたりとうまく先生とコミュニケーションが取れなかったことから、一人で思い詰めてしまっていたなという反省を踏まえてのことでした。メディクールの先生方は授業以外の時間の質問にも熱心に付き合ってくださり、時には他愛ない雑談などもして沈みそうになる気持ちを支えてくれました。私は国公立志望だったのですが、プレッシャーから私立でもどこか受かれば、、、と目標を下げようとしたときに先生が「あなたは国公立を目指して頑張ってきて、これだけ力をつけてきたんだからそんなこと言っている場合じゃないでしょう」と叱咤激励をしてくれました。知らない人にいきなり言われたら反発してしまうような言葉だったかもしれませんが、自分の努力を見てきてくれた信頼のおける先生の言葉だったからこそ、本気で気持ちを奮い立たせることができ、逃げずに勉強を続けることができたおかげで無事、国公立獣医学科の合格をつかむことができました。
不撓不屈!浪人生活の苦悩と成長
僕は国公立の獣医学科への進学を目指して浪人する道を選びました。共通テストの出来も芳しくなかったので、現役生の2月からメディクールへの入学を決め、自習室を使わせてもらって勉強していました。予備校では、公式の仕組みや成り立ちの根本といった部分をしっかりと理解していく勉強法を習いました。一見遠回りに見えるやり方ですが、根本原理を理解することで、知識の定着度は各段に高まったと思います。実際、徐々に解ける問題が増えていって自分の成長を実感することができました。順調に成績も伸びてきて、ある程度自身を持って挑んだ共通テスト。最も得意としていた数学でミスを重ねてしまい、思うような得点を取ることができず、諦めそうになりましたが、家族はもちろん、担任の先生やスタッフの方々が声をかけてくれ、具体的な事例を挙げながら「まだ諦めるのは早いぞ」と必死に励ましてくれました。そのおかげで、なんとか気持ちを切り替えて2次試験まで戦い抜くことができました。実際、計画通りの得点ではなく、厳しい状況には変わりありませんでしたが、2次試験での挽回の機会が残されている状況でしたので、振り返ってみても諦めなくてよかったと心底思います。
獣医学部を目指すための効果的な勉強法とは?
私は現役の時、大手予備校に通っていましたが、質疑応答がしにくい点と、苦手科目への対策がうまくできなかったことが課題だと感じていました。地元には大手予備校しかなかったことから、入寮してメディクールに通うことにしました。メディクールで良かったと思うのは、まず生徒数に対して先生の数が多く、質問しやすい環境だったことです。疑問をはやく解決できることでストレスなく勉強を進めることができました。次にチェックテストです。1週間で習ったことが出題範囲の確認テストで、毎週土曜日に実施されるのですが、これのおかげで勉強へのモチベーションを保つことができ、知識の定着にもとても役立ちました。獣医学部の試験は高得点の勝負になると教わっていたので、試験の1カ月前あたりからは、基本問題の総復習としてチェックテストを繰り返し活用していました。やり方は人それぞれだと思いますが、勉強の基本はインプット→アウトプット→復習というサイクルだと思います。メディクールでは、それを自然に繰り返すカリキュラムを用意してもらっていたので、言ってしまえばその流れに乗って勉強に取り組んでいけば、着実に知識がついていくような感覚でした。
不安を乗り越えた心構えとマインドセット
浪人生として獣医学部を目指す中で、最も大きな壁は不安でした。とくに他学科を目指していた周囲の友人たちが順調に進学を果たしていく中で、自分だけが取り残されているのではないかという恐れがありました。しかし、自分のやりたいことだからと家族に背中を押してもらい浪人の道へ。そんな不安を抱えていましたが、メディクールを見学したときに専門予備校だからこそ、同じ志をもった生徒たちが集って勉強に励んでいる環境を目にして、強い希望を抱きました。確かに最終的に勉強は一人でするものです。しかし、孤独になりがちな獣医学部の受験を乗り越えるためには、仲間の存在がとても大きかったと思います。自習室では、隣の子が帰るまで自分も帰らないよう心掛けたり、休み時間には飼っているペットなどの話で盛り上がり、ときにはわからないところを教えあったりすることで、一人で不安を抱えることなく着実に前進することができました。また、試験当日にもスタッフの方が試験会場の前に応援に来てくださって「頑張ってね」と声をかけてくださったことで随分と緊張が和らいで落ち着くことができました。勉強は自分のためにやっていることですが、自分のことだからこそ逃げることもサボることも選べはします。ですが、そんな時に私はもっと頑張っている人と比べたり、もしくは家族や先生方など支えてくれた人たちのために頑張りたい!という気持ちを持つほうがモチベーションがあがるタイプだったので、苦しいときは大事な人たちを思い浮かべていました。それに一緒に頑張ってきた仲間も同じ苦悩を抱えているんだと理解できるからこそ、支え合って勉強に励むことができたと思います。