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国公立大学後期試験の出願状況

国公立大学後期試験の出願状況

2025/03/05

さて、前期試験に引き続き、2025年の国公立大学後期の出願動向について、独自の視点で分析していきたいと思います。国公立大学の出願は前期、後期ともに同時期に締め切りがやってきます。ですので、私立大学のように合否状況を踏まえて検討することができず、また実施していない大学も多いため戦略を立てるのが非常に難しい試験となっています。ここでは医学部、歯学部、薬学部、獣医学部の大学の出願状況をまとめ、今年度入試の動向を分析しつつ、次年度以降の出願先の選定や受験対策に役立つ情報をお届けできたらと思っています。

目次

    2025年国公立大学 後期試験の出願状況「獣医学部編」

     

    ( )内は前年度 

    帯広畜産大学:130名(119名)、倍率13.0(11.9)

    北海道大学:108名(115名)、倍率7.2(7.7)

    岩手大学:実施なし

    東京大学:実施なし

    東京農工大学:119名(127名)、倍率19.8(21.2)

    岐阜大学:実施なし

    大阪公立大学:実施なし

    鳥取大学:実施なし

    山口大学:98名(67名)、倍率16.3(11.2)

    宮﨑大学:148名(173名)、倍率14.8(17.3)

    鹿児島大学:48名(53名)、倍率24.0(26.5)

     

    2025年の国公立大学獣医学部後期試験の出願状況です。全体の出願者数は651名で昨年の654名とほぼ変わらない数字となりました。後期試験は各大学とも独特の形式となっており、北海道大学は理科2科目と面接、帯広畜産大学は小論文と面接、東京農工大学は英語のみ、山口大学は面接のみ、宮崎大学は理科1科目と面接、鹿児島大学は面接のみとなっています。

    2025年国公立大学 後期試験の出願状況「歯学部編」

     

    ( )内は前年度

    北海道大学:実施なし

    東北大学:実施なし

    東京医科歯科大学:98名(143名)、倍率9.8(14.3)

    新潟大学:138名(136名)、倍率17.3(17.0)

    大阪大学:実施なし

    岡山大学:実施なし

    広島大学:344名(227名)、倍率22.9(15.1)

    徳島大学:211名(187名)、倍率35.2(31.2)

    九州大学:実施なし

    九州歯科大学:実施なし

    長崎大学:実施なし

    鹿児島大学:113名(193名)、倍率22.6(38.6)

     

    2025年の国公立大学歯学部後期試験の出願状況です。全体の出願者数は904名で昨年の886名と概ね同程度の数字となりました。前期試験も前年比で106%の増加をしていたので堅調な人気を保っています。

    2025年国公立大学 後期試験の出願状況「薬学部編」

     

    ( )内は前年度 

    北海道大学:382名(232名)、倍率15.9(9.7)

    東北大学:実施なし

    千葉大学:薬学科は実施なし

    富山大学:78名(122名)、倍率15.6(24.4)

    金沢大学:実施なし

    岐阜薬科大学:実施なし ※中期のみ

    静岡県立大学:実施なし ※中期のみ

    名古屋市立大学:実施なし ※中期のみ

    京都大学:実施なし

    大阪大学:実施なし

    和歌山県立医科大学:実施なし

    岡山大学:実施なし

    広島大学:薬学科は実施なし

    山陽小野田市立山口東京理科大学:実施なし

    徳島大学:315名(213名)、倍率15.8(10.7)

    九州大学:45名(46名)、倍率11.3(11.5)

    長崎大学:薬学科は実施なし

    熊本大学:実施なし

     

    2025年の国公立大学薬学部(薬学科)後期試験の出願状況です。全体の出願者数は1,264名で昨年の1,387名と123名の減少となりました。前期は堅調でしたが、公立のみ実施の中期、そして後期試験はともに前年比で91~92%となっており、早めに決着をつけたい受験生の心情が伺えます。

    2025年国公立大学 後期試験の出願状況「医学部編」

     

    ( )内は前年度 ※進路振分のある東京大学を除く

    旭川医科大学:232名(297名)、倍率29.0(37.1)

    札幌医科大学:実施なし

    北海道大学:実施なし

    弘前大学:実施なし

    東北大学:実施なし

    秋田大学:653名(369名)、倍率32.7(18.5)

    山形大学:186名(318名)、倍率12.4(21.2)

    福島県立医科大学:実施なし

    筑波大学:実施なし

    群馬大学:実施なし

    千葉大学:357名(371名)、倍率23.8(24.7)

    横浜市立大学:実施なし

    東京医科歯科大学:161名(173名)、倍率16.1(17.3)

    新潟大学:実施なし

    山梨大学:1,345名(1,764名)、倍率14.9(19.6) ※後期のみ実施

    信州大学:実施なし

    富山大学:実施なし

    金沢大学:実施なし

    福井大学:441名(599名)、倍率17.6(24.0)

    岐阜大学:実施なし

    浜松医科大学:201名(215名)、倍率14.4(15.4)

    名古屋大学:83名(90名)、倍率16.6(18.0)

    名古屋市立大学:実施なし

    三重大学:204名(229名)、倍率20.4(22.9)

    滋賀医科大学:実施なし

    京都大学:実施なし

    京都府立医科大学:実施なし

    大阪大学:実施なし

    大阪公立大学:実施なし

    神戸大学:実施なし

    奈良県立医科大学:981名(895名)、倍率18.5(16.9)

    和歌山県立医科大学:実施なし

    鳥取大学:実施なし

    島根大学:実施なし

    岡山大学:実施なし

    広島大学:実施なし

    山口大学:445名(244名)、倍率44.5(24.4)

    徳島大学:実施なし

    香川大学:実施なし

    愛媛大学:実施なし

    高知大学:実施なし

    九州大学:実施なし

    佐賀大学:170名(223名)、倍率42.5(22.3)

    長崎大学:実施なし

    熊本大学:実施なし

    大分大学:実施なし

    宮﨑大学:238名(350名)、倍率15.9(23.3)

    鹿児島大学:393名(341名)、倍率18.7(16.2)

    琉球大学:513名(523名)、倍率20.5(20.9)

     

    2025年の国公立大学医学部後期試験の出願状況です。全体の出願者数は6,651名で昨年の7,063名から412名の減少となりました。

    最新の出願動向と受験準備のポイントを徹底解説

    2025年の国公立後期試験も「堅実」な出願傾向が伺えます。というのも文系(文学、社会系)の増加、理系でも理工学部などは大幅に出願者が大幅に増加していますが、医療系学部は減少傾向が見られました。薬学部、看護学部、その他医療系学部の減少については当該学部が私立も含め推薦や一般前期までに多くの受験生が合格を手にしていることが予想されます。

    後期試験では2次試験での逆転が起こりづらく、共通テストの出来次第で進路変更も含めた出願をする方も少なくありません。同系統の後期試験であれば私立大学の対策に比重を置いた計画を立てる方も6年制の医学部、歯学部、薬学部、獣医学部も志望する方ならば一定数いらっしゃると思います。今年度の出願状況はより安全に、より選択肢の多い分野、系統に出願して確実に合格を目指す傾向が表れているかと思います。

    受験までの最終段階、予備校の支援を最大限に活かす方法

    社会不安や不景気に伴う資格志向の後押しは国家資格の取得を目指す医療系学部の人気につながります。実際には多様な選択肢がある中で、受験生は早期に自身の興味や将来のキャリアを考慮する必要があります。だからこそ、医学部や歯学部、薬学部、獣医学部を目指す受験生は早い段階から予備校や塾に通うことも選択肢を広げる上で重要な要素と言えるでしょう。メディクールでは受験情報はもちろん、卒業生や保護者の方から大学在学中の話や、卒業後の仕事に関する話も聞いており、将来像を考えるヒントとなる情報をご提供うすることができます。これから先の試験に向けて、情報をしっかり把握し、しっかりとした準備を整え、未来の希望を掴むための一助としてこの情報を活用してください。

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