岡山理科大学獣医学部合格への道
2024/10/24
岡山理科大学の獣医学部は2018年に設立された最も新しい獣医学部です。本コラムでは、岡山理科大学の獣医学部に合格するための具体的な戦略や対策を紹介します。岡山理科大学の獣医学部は公衆衛生やライフサイエンスに関わる獣医師の養成を目的に作られました。新しいキャンパス、最新鋭の設備が揃った環境で学ぶことができ、2024年には第一期生が卒業しました。これから更なる発展に向けて進む岡山理科大学ですが、その入学試験は実に多様です。合格を勝ち取るためには知識だけでなく、具体的な対策や効率的な学習計画を立てることも重要になってきます。そこで、我々メディクールは予備校の視点から、効果的な学習法、模擬試験の活用方法、過去問の分析などを通じて、効率的に学力を向上させるためのヒントを提供します。また、受験生の体験談や合格者の声も交えながら、心の支えとなる情報を届けることを目指します。これから岡山理科大学を目指す皆さんに、最適な学習方針を見つける手助けができれば幸いです。
目次
岡山理科大学獣医学部への道を切り開く:一般選抜へ向けた戦略
岡山理科大学獣医学部を目指す皆さんにとって、メインとなる入試のひとつが一般選抜試験となります。岡山理科大学はひとくちに一般試験といってもいくつかの種類があり、前期A日程が2日実施、前期B日程、加えてA日程とB日程にはスタンダード型と指定科目重視型があり、さらに英語のみ共通テストの成績を活用する併用式の後期試験となっています。岡山理科大学の問題は科目によって、一見すると難しい問題もありますが、基本的にはよく練られた良問が多い印象です。難問はあってもその出来不出来は大きく合否に影響することはありませんので、とりこぼしを減らす戦略で準備を進めましょう。
英語
A日程は試験時間60分で大問構成は4題、B日程は3科目120分で大問3題。英文自体はタイトル付で読みやすい反面、自身の考えを日本語で述べさせる設問があるなど単純な英語力だけでなく意見や内容を記述する力も求められている印象。文法の問題は基礎・標準的な出題が多いので落ち着いて対処して失点を防ぎたい。
数学
試験時間90分。大問は5題だが、他の獣医学科を有する大学と異なり、すべて記述式の解答となる。難易度的にも教科書の章末問題レベルが中心でやや難度の高い設問も含まれる。時間配分とともに解ける問題を確実に解ききることが重要。
化学
試験時間60分で大問5題。5のみが獣医学科受験生のみの選択問題である。理論分野が中心(酸化還元、電離平衡、緩衝溶液)だが、有機分野からの出題も多い。教科書の内容からの出題がほとんどなので、対策としては教科書の知識の理解と定着をベースに傍用問題集にあたること。
生物
試験時間は60分で大問5題の構成。選択、記述、計算、描画、論述と形式は多様だが、長い問題文が含まれるわけでもないため比較的取り組みやすいといえる。分類、進化、生態系からの出題もよく見られるので履修が遅れがちな現役生もしっかりと学習しておくべき分野である。論述問題については生物的な知識と文章の両面で添削をしてもらうのが望ましい。
物理
試験時間60分で大問4題。4が獣医学科受験生のみの選択問題である。基本的に力学、電磁気、波動または熱化学、原子の内容で構成されている。論述問題も出題されるので、日ごろから論述の練習や試験前には添削をしてもらうなどの対策が効果的。
学校推薦型選抜:獣医学部合格のための準備
岡山理科大学獣医学部の合格を目指す場合、推薦入試の意義は非常に大きなものとなります。岡山理科大学は現役生のみ受験可能で出願条件も4.3以上という特別推薦を11月初旬、出願の条件や現浪も問わずだれでも受験可能な推薦入試A日程を11月下旬、そしてA日程と同様出願条件がない推薦入試B日程を12月に実施しています。特別推薦は入学定員も少ないですが、出願のハードルも高いため、競争率が高くなりすぎることがないため、条件を満たす生徒は受験を想定するとよいでしょう。また、試験も英語と数学の2科目と面接で、学習負担も大きくありません。次いで、推薦入試A日程は90分で英語、数学、理科1科目の3科目の試験です。理科は基礎の範囲しか出ず、出願条件ではありませんが、学習成績の状況を20倍(=100点満点)したものが点数に加算されますので、学校の頑張りが大きく反映される試験となっています。B日程は、A日程の結果を見てから出願することもでき、受験機会としては非常に有益なものになります。試験内容は推薦ながらも一般選抜に近づいているようなイメージで、出題は全範囲、120分で3科目を解答します。また、学習成績の状況も10倍(=50点)の加算となっています。岡山理科大学は推薦入試も複数の日程があり、一般入試も同様に複数日程があります。これは、複数受験することによって、直近の問題が過去問題として復習できる教材にも変貌しますので、合格を目指す受験生の皆さんは設けられている機会は極力受験を想定しておくことをおすすめします。
学習戦略:共通テスト利用試験に向けた計画
岡山理科大学の共通テスト利用試験はⅠ、Ⅱ、Ⅲと3回の出願機会があります。また、一般選抜の後期試験は英語が共通テスト併用式となっていますので、私立を中心に受験計画を立てている方は共通テストの受験が必要になりますので要注意です。合格最低点は非公表ですが、他大学と比べても、著しく得点率が下がるとは考えにくいので、最低でも70%を超える得点を目指しましょう。私立大学獣医学部を目指す受験生全般に通じることですが、私立をメインに考える場合は共通テスト対策は二の次になります。もちろん、高校で習う範囲を網羅している共通テストで得点を伸ばすことは望ましいですが、大学独自試験のほうが傾向が顕著であるがゆえに対策を講じやすいですので、優先順位をつけて対策を進めていってほしいと思います。
受験生の生の声:合格体験談から学ぶこと
岡山理科大学獣医学部を目指すにあたり、実際に合格を果たした先輩たちの体験談は、受験生にとって非常に貴重なアドバイスとなります。多くの合格者は、早期からの計画的な学習を重視し、特に重要な科目に重点を置いた自己分析を行っていました。ある生徒は数学が苦手でしたが、岡山理科大学は数学が比較的難しいと感じたので、学習時間を多く確保していました。難しい問題は自分には解く必要がないと割り切って、解ける問題を間違えないように過去問題に取り組み、予備校の先生にポイントを解説してもらいながら対策したことで本番でも落ち着いて問題にとりかかることができたそうです。また、ある生徒は推薦入試A日程から受験しましたが、高校の成績が芳しくなく、あえなく不合格に。しかし、事前にA日程には高校の成績が大きく反映されることを把握していたため、必要以上にショックを受けることなく、A日程の問題も含めて復習を進めてB日程に臨み、無事合格をつかむことができました。このように情報は単なる科目だけではなく、試験に挑む心構えにおいても大きく影響します。皆さんも必要な情報をうまく集め、自分の強みを生かして合格をつかんでほしいと思います。
岡山理科大学獣医学部合格への総まとめ:未来をつかむために
ここまで岡山理科大学獣医学部の合格を目指す受験生に向けた具体的な戦略と対策を共有してきました。 岡山理科大学の獣医学部入試は多様ですが、他学部との共通問題もあるため、基礎学力の定着が求められます。受験科目の中でも特に重要なのは数学でしょう。この教科での理解を深め、対策を練ることが第一歩です。 模擬試験は、実践力を養い、自分の弱点を見つける絶好の機会です。定期的に受験し、結果を分析することで、重要な改善点を見つけていきましょう。また、過去問の分析は不可欠です。過去の試験問題を通じて、出題傾向をつかむことができ、合格に近づくためのカギとなります。 さらに、合格者の体験談に耳を傾けることで、実際の受験生活についての理解が深まります。同じ目標を持つ仲間との切磋琢磨も、心の支えとなるでしょう。みなさんの努力が実を結ぶことを願っています。