獣医系大学紹介「中部編」
2024/09/17
獣医系大学紹介
「中部編」
さて、こちらでは日本にある獣医系大学を7地方区分ごとに紹介しています。今回は「中部」編となります。地方区分に明確な定義はありませんが、新潟県、富山県、石川県、福井県、山梨県、長野県、静岡県、愛知県、岐阜県が中部地方に分類されることが多いようです。非常に広い範囲ですが、実は獣医学部は1つしかありません。それは岐阜県にある「岐阜大学」です。岐阜大学は鳥取大学と共同獣医学科として専門的な教育体制を実施しています。
また、中部地方唯一の付属動物病院は先進医療を担う中核動物医療施設として大きな役割を果たしています。最先端の設備を有する付属病院による小動物の臨床、豊かな自然に囲まれ、畜産なども盛んな地域であることから産業動物や公衆衛生についても学ぶことができ、さらに数少ない野生動物に関する研究室もあるなど、様々な分野に特長をもった環境といえるでしょう。
続いては皆さんが気になる「受験」について説明していきましょう。
岐阜大学応用生物科学部共同獣医学科の試験において一般選抜試験は前期試験のみ実施しており、後期試験はありません。学校推薦型選抜は実施しています。一般前期の配点は共通テスト950点、2次試験は400点となっています。2025年度入試は大きな変化があり、昨年までの2次試験が英語+理科1科目であるのに対し、数学(イ:数ⅠA、ⅡBCか、ロ:数ⅠA、ⅡB、ⅢCから選択)と理科1科目に変更となっています。かなり難易度も高く特徴的だった岐阜大学の英語ですので、非常に大きな変化となっています。数学も数Ⅲの有無を選択できるようになっていますので、ポイントになるでしょう。数Ⅲは難しい反面、試験の出題分野が微分積分や極限など比較的限定されることから対策を講じやすい側面もあります。ただし、従来型の2次試験では北海道大学、東京大学、東京農工大学、大阪公立大学のみが数ⅢCの出題がある大学でしたので、学習計画として数ⅢCに取り組んでいる否かの時点で分かれ目になってくるでしょう。
学校推薦型選抜は現役生のみが出願可能であり、共通テストに加えて、面接と小論文が課されます。募集定員も4名と少なく、共通テストだけではなく複合的な形式で出題される小論文に面接試験もありますので、非常に狭き門となっています。
以上、今回は中部地方にある獣医系大学を紹介いたしました。数が少ないとはいえ、獣医系大学の特徴や、試験のポイントなどを一つひとつ調べるのは手間も時間もかかります。そんな時こそ専門予備校であるメディクールをご活用ください。入試情報を大学別にまとめた入試資料集「国公立版・私立版」を無料で進呈いたします。(公式LINEからすぐゲットできます)
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