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獣医系大学紹介「関東編」前半

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獣医系大学紹介「関東編」前半

獣医系大学紹介「関東編」前半

2024/09/12

獣医系大学紹介

「関東編」(前半)

獣医学部のある大学を地域ブロックごとに紹介しています。今回は「関東」編ですが、数も多いので前半と後半とに分けてお話させていただきます。関東地方には5大学が立地していますが、中でも東京都に位置する国公立の「東京大学」と「東京農工大学」、私立の「日本獣医生命科学大学」をピックアップしていきます。

 

 

東京大学は言わずと知れた国内でも最難関とされる大学ですが、獣医学部の中でも最難関といえるでしょう。その理由は試験の難しさもありますが、何と言っても東大独自の進路振り分け制度です。所属学科の最終決定は2年生の夏で3年生から専門領域を学んでいくことになりますが、学科の選択は希望と成績によって決定されますので東大に入学したからといって獣医学専攻に必ず進むことができるわけではないということです。また、卒業後の進路も一般的な臨床方面よりも企業、公務員、研究職(大学院への進学も)の割合が比較的高い印象があります。

 

続いて東京農工大学です。東京農工大学の農学部は生物生産学科、応用生物科学科、環境資源科学科、地域生態システム学科、そして共同獣医学科の5学科で構成されています。共同獣医学科は岩手大学との連携を行っています。府中キャンパスは東京のほぼ中央に位置しているにも関わらず、キャンパスも広く、その上で学生数は少ないという少人数教育が実施されています。多様な学びや進路選択が可能ですが、やはり都市部に位置しており小動物臨床に強みを持っています。

 

 

最後に私立の日本獣医生命科学大学です。新宿まで中央線で20分と交通至便な環境に立地しており、非常にコンパクトなキャンパスとなっています。その他の私立大学の入学定員が120~140名なのに対して日本獣医生命科学大学は80名と国公立までではありませんが、少人数であり尚且つ学生数に対する教員数は非常に多いという充実した環境が整っています。小動物臨床への進路選択が多くはなりますが、野生動物に関する研究室もあり、富士アニマルファームなどの牧場もあるため産業動物の実習なども実地で行うことができます。

 

 

さて、ここからは注目の「受験」について。東京大学の一般試験は前期のみ実施しています。

東京大学の2次試験では数学が数ⅢCまで出題され、理科も化学・物理・生物から2科目選択、そして獣医系大学では唯一の国語も出題されますので学習負担が非常に大きな試験となっています。また、配点も共通テスト1000点を110点に圧縮するため、2次試験型の入試(2次試験は440点)といえるでしょう。1浪まで出願可能な学校推薦型選抜も実施しており、共通テストの得点8割以上が合格の目安となってきますが、難解な2次試験がなく共通テストと面接、書類審査で合否選考を行うため共通テストが得意な受験生は一考の価値があるでしょう。

 

 

続いて東京農工大学です。試験方式は前期(定員25名)、後期(定員6名)、学校推薦型(定員4名)となっています。前期は2次試験において数ⅢCと、理科2科目選択という獣医系国公立の中では科目負担の大きな部類に入る試験となっています。数ⅢCはそのほとんどが微分・積分の出題となっていますので、分野ごとに対策を取ることで得点を伸ばすことは可能でしょう。後期の2次試験は英語のみという点が特徴的です。また、学校推薦型選抜は定員が4名と非常に狭き門ではありますが、共通テストの結果のみで判定される上に現役生のみが受験可能な出願要件となっていますので、浪人生との競争を避けることができる点で毎年多くの受験者が集まっています。

 

 

最後に日本獣医生命科学大学です。一般入試において3科目独自の方式(第1回と第3回)と、英語と数学は共通テストの成績を活用する共通テスト併用方式、共通テストのみで合否を判定する共通テスト利用入試、そして現役のみが出願可能な学校推薦型選抜が行われています。一般入試の独自式では他の私立獣医系大学では見られない記述式の問題があるなど、全体的に難易度は高くなっています。共通テスト併用方式も、共通テスト導入前のセンター試験の時はボーダー得点率が9割前後と非常に高い水準になっており、平均点が若干下がった共通テスト導入後も8割を超えてくる得点での争いに変わりはありません。そのことから、私立のみに絞って受験計画を立てている受験生だけではなく、国公立を目指しながら私立を受ける場合の筆頭として日本獣医生命科学大学を受験している学力上位層が多い印象です。学校推薦型選抜は基礎学力試験が一般に比べてかなり平易な出題となっていますが、その分高得点の争いとなります。小論文は過去数年とテーマ型の出題となっていましたが、2024年実施の試験では課題文型の出題でした。もともとテーマも動物、自然科学関連だけではなく医療や哲学的なものもありましたので幅広い主題に対応できるよう対策を行うことをおすすめします。

 

 

以上、今回は関東地方、東京にある獣医系大学を紹介いたしました。大学の特徴や、試験のポイントなど一つひとつ調べるのは手間も時間もかかります。そんな時こそ専門予備校であるメディクールをご活用ください。入試情報を大学別にまとめた入試資料集「国公立版・私立版」を無料で進呈いたします。(公式LINEからすぐゲットできます)

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