獣医系大学紹介「北海道編」
2024/09/01
獣医系大学紹介
「北海道編」
現在、日本には獣医学部を有する大学が国公立と私立をあわせて17大学存在します。今回は地域ブロックごとに分けて各大学を紹介していこうと思います。(※七地方区分)
まずは「北海道」です。約78,000㎢もの広大な面積があり、漁業はもちろんのこと畜産・酪農も盛んに行われている自然豊かな環境が特長です。
そんな北海道には国立「北海道大学」、「帯広畜産大学」、私立「酪農学園大学」の3大学が存在しています。
北海道大学と帯広畜産大学は共同獣医学課程として相互に協力した教育体制を構築しています。北海道大学は札幌駅にも近い都市部に位置しており、小動物臨床、感染症やライフサイエンス分野に強みを持っています。帯広畜産大学は日本でも有数の食料生産基地である十勝地方に位置しており、国立大学唯一の畜産系単科大学として大動物臨床、食品衛生分野が強みです。
これらの強みを融合させることで、国際水準に合致した教育体制が整ったことから、2019年には欧州獣医学教育機関(EAEVE: European Association of Establishments for Veterinary Education)による認証も取得しています。
酪農学園大学は東京ドーム約28個分もの広大なキャンパスを有しながらも、札幌駅まで電車で15分と良好なアクセスもある、自然に囲まれた環境と利便性とが共存しています。2学群5学類があり、獣医療だけではなく、食品・環境・農学なども学ぶことができます。
また、酪農学園大学でも単独でのEAEVE認証取得に向けてカリキュラム、教育環境、学内規定の整備などの準備が進められています。
さて、次に皆さんも気になる「受験」についてお話していきましょう。
北海道というある意味特殊で特別な環境であるため「どうしても北海道で学びたい!」という生徒の声をとく耳にします。その影響があるのかないのか、北海度にある前述の3大学はそれぞれ特徴的な入学試験となっています。
まず、国立の北海道大学と帯広畜産大学は1次試験として共通テストの受験が不可欠です。北海道大学は獣医系大学の中でも最難関に分類され、2次試験の科目も医学部などと同様に英語、数学(数ⅢC含む)、理科2科目(化学、生物、物理から選択)が課されます。
共通テスト配点が高い傾向にある獣医系大学のなかにあって2次試験配点のほうが高く、尚且つ数ⅢCに理科2科目の学習が必要という点でも学習負担の大きさが伺えます。
帯広畜産大学の2次試験はわかりやすく特徴的で「総合問題」となっています。具体的には英語、数学、化学、生物、物理の5科目から出題され英語は必答、英語以外の4科目から2科目を選択して解答する形式です。
酪農学園大学は共通テストが導入された2021年から英語と数学は共通テストの成績を利用し、理科(生物・化学)のみ本学独自試験で、その合計で合否を判定する「共通テスト併用方式」を採用していました。ですが、2025年度入試から3科目とも大学独自の試験が復活します。(独自試験と共通テスト併用、共通テスト利用入試がある)
元々、生物の難易度が高いことが有名でしたが、共通テスト併用導入前の独自試験では英語においても英作文が出題されるなどその他の私立大学とは若干傾向の異なる出題がされていましたので、次の入試も注目したいところです。
以上、今回は北海道にある獣医系大学を紹介いたしました。大学の特徴や、試験のポイントなど一つひとつ調べるのは手間も時間もかかります。そんな時こそ専門予備校であるメディクールをご活用ください。入試情報を大学別にまとめた入試資料集「国公立版・私立版」を無料で進呈いたします。(公式LINEからすぐゲットできます)
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