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2025年国公立大学出願動向分析

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2025年医学部、歯学部、薬学部、獣医学部、国公立大学出願動向分析

2025年医学部、歯学部、薬学部、獣医学部、国公立大学出願動向分析

2025/02/26

2025年の国公立大学の出願動向について、独自の視点で分析して参りたいと思います。国公立大学の出願状況は情報戦の様相を呈しており、受験生、そのご家族が注視するポイントとなっています。大手予備校が合格ボーダーを発信し、大きな指標にもなっています。しかし、事前の情報はあくまでも選択肢を考慮する要素の一つとして扱う必要があります。ここでは出願先の選定や受験対策における具体的なデータをもとに、どのようなトレンドが見られるのか、そして受験生の動向はどうなったのかを考察したいと思います。

目次

    2025年国公立大学 前期試験の出願状況「獣医学部編」

    ( )内は前年度 ※進路振分のある東京大学を除く

     

    帯広畜産大学:108名(117名)、倍率3.6(3.9)

    北海道大学:90名(93名)、倍率4.5(4.7)

    岩手大学:149名(103名)、倍率7.5(5.2)

    東京農工大学:145名(163名)、倍率5.8(6.5)

    岐阜大学:86名(125名)、倍率3.3(4.8)

    大阪公立大学:158名(160名)、倍率4.5(4.6)

    鳥取大学:184名(106名)、倍率6.1(3.5)

    山口大学:126名(68名)、倍率6.0(3.2)

    宮﨑大学:61名(125名)、倍率3.1(6.3)

    鹿児島大学:a28名(21名)、倍率2.8(2.1)  b272名(245名)、倍率27.2(24.5)

     

    2025年の国公立大学獣医学部前期試験の出願状況です。全体の出願者数は1,407名で昨年の1,326名から81名の増加でした。数ⅢCに理科2科目負担となる北海道大学、東京農工大学、大阪公立大学などの人気、難関大学は例年通り大きな出願者の変化のない状況でした。注目ポイントとしては英語と理科1科目の試験から数学、理科1科目に変更になった岐阜大学と英語と理科1科目、そして数ⅢCまで含む3科目試験と大きな変更を行った鳥取大学です。岐阜大学は出願者が減少しましたが、鳥取大学は大きく出願者数が伸びました。岐阜大学はもともと2次試験の難易度も高い上に、英語の比重が高かった試験から数学型に変わったことで選択の優先度が下がったのかもしれません。反対に、科目負担増で受験者の減少も予想された鳥取大学は増加に転じました。国公立大学のなかでは比較的取り組みやすい2次試験の上、西日本在住で北海道大学や東京大学、または大阪公立大学などの上位人気大学を志望していながら、数ⅢCの仕上がりや共通テストの出来を加味して鳥取大学を狙ってきた受験者が一定数いるのではないかと分析できます。また、英語必須の大学が減る中で英語、数学、理科1科目の中から好きな2科目を選択受験できるという大きな特徴を持つ宮﨑大学が出願者減少となっている点は驚きでした。確かに問題は易しくありませんが、試験科目の選択制という特殊性は受験生にとってポジティブな要素と考えられていましたが、問題の難易度や立地(新幹線1本で行けない)など複数の要素が絡み出願者が伸びなかったのでしょうか。

    2025年国公立大学出願状況 歯学部編

    ( )内は前年度

    北海道大学:154名(123名)、倍率3.7(3.0)

    東北大学:137名(133名)、倍率3.7(3.6)

    東京医科歯科大学:163名(123名)、倍率4.9(3.7)

    新潟大学:185名(113名)、倍率7.7(4.7)

    大阪大学:137名(126名)、倍率2.9(2.6) 

    岡山大学:143名(75名)、倍率4.5(2.3)

    広島大学:115名(124名)、倍率3.5(3.8)

    徳島大学:94名(154名)、倍率3.9(6.4)

    九州大学:114名(133名)、倍率3.1(3.6)

    九州歯科大学:356名(366名)、倍率4.7(4.9)

    長崎大学:160名(199名)、倍率4.0(6.0)

    鹿児島大学:243名(210名)、倍率6.9(6.0)

     

    2025年の国公立大学歯学部前期試験の出願状況です。全体の出願者数は2,001名で昨年の1,879名から122名の増加でした。国公立医学部の出願者が667名減少していることを踏まえると、一定数の受験者が共通テストの出来具合から歯学部に出願先を変更した可能性があります。岡山大学と徳島大学で隔年現象のような変化が見られますが、それ以外は顕著な変化はありませんでした。国公立歯学部の場合は大学によって配点比率が異なっていますので、逃げ切り型か2次試験での逆転を狙うかによっても合否は変わってくるでしょう。

    2025年国公立大学出願状況 薬学部編

    ( )内は前年度 

    北海道大学:※後期 382名(232名)、倍率15.9(9.7)

    東北大学:183名(207名)、倍率3.3(3.7)

    千葉大学:472名(459名)、倍率6.7(6.6)

    富山大学:183名(150名)、倍率5.2(4.3)

    金沢大学:180名(194名)、倍率3.0(3.7)

    岐阜薬科大学:中期 643名(1175名)、倍率8.2(15.1)

    静岡県立大学:中期 595名(611名)、倍率11.0(11.3)

    名古屋市立大学:中期 654名(669名)、倍率14.9(15.2)

    京都大学:211名(195名)、倍率2.9(2.6)

    大阪大学:177名(161名)、倍率2.7(2.5)

    和歌山県立医科大学:247名(339名)、倍率3.5(4.8)

    岡山大学:112名(92名)、倍率4.0(3.3)

    広島大学:120名(140名)、倍率3.6(4.2)

    山陽小野田市立山口東京理科大学:中期 947名(729名)、倍率20.6(14.0) 定員-6

    徳島大学:197名(206名)、倍率3.9(4.1)

    九州大学:60名(87名)、倍率2.3(3.3)

    長崎大学:136名(183名)、倍率4.0(6.5) 定員+6

    熊本大学:134名(205名)、倍率3.4(5.1)

     

    2025年の国公立大学薬学部前期(一部中期)試験の出願状況です。全体の出願者数は3,147名で昨年の3,111名から36名の増加、ほぼ横ばいの状況でした。大きな変化は岐阜薬科大学の出願者が前年比でマイナス532名となっていることでしょうか。昨夏のオープンキャンパス時の個人情報の取り扱い問題の影響があったのかもしれません。国公立薬学部の場合は大学によって共通テストと2次試験の配点比率が異なってくる上に科目も異なってきますので、最後まで気を抜かずに頑張ってほしいと思います。

    2025年国公立大学出願状況 医学部編

    ( )内は前年度 ※進路振分のある東京大学を除く

    旭川医科大学:147名(225名)、倍率3.7(5.6)

    札幌医科大学:先進研修連携229名、倍率4.2 一般70名 (327名、4.4)

    北海道大学:298名(295名)、倍率3.3(3.3)

    弘前大学:458名(368名)、倍率9.2(7.4)

    東北大学:231名(289名)、倍率3.0(3.8)

    秋田大学:314名(258名)、倍率7.0(4.7)

    山形大学:348名(288名)、倍率5.8(4.8)

    福島県立医科大学:132名(404名)、倍率2.9(9.0)

    筑波大学:143名(180名)、倍率3.0(3.9)

    群馬大学:341名(288名)、倍率5.2(4.4)

    千葉大学:238名(311名)、倍率2.9(3.8)

    横浜市立大学:284名(250名)、倍率4.1(3.6)

    東京医科歯科大学:301名(296名)、倍率4.4(4.3)

    新潟大学:319名(367名)、倍率4.0(4.6)

    山梨大学:※後期 1,345名(1,764名)、倍率14.9(19.6)

    信州大学:276名(446名)、倍率3.2(5.2)

    富山大学:562名(222名)、倍率8.0(3.2)

    金沢大学:238名(326名)、倍率3.0(4.0)

    福井大学:210名(262名)、倍率3.8(4.8)

    岐阜大学:156名(202名)、倍率2.8(3.7)

    浜松医科大学:340名(307名)、倍率4.9(4.4)

    名古屋大学:253名(254名)、倍率2.9(3.0)

    名古屋市立大学:207名(181名)、倍率3.5(3.0)

    三重大学:249名(599名)、倍率3.3(8.0)

    滋賀医科大学:389名(268名)、倍率6.5(4.5)

    京都大学:301名(288名)、倍率2.9(2.7) 定員-2名

    京都府立医科大学:267名(289名)、倍率2.7(2.9) 定員-1名

    大阪大学:269名(256名)、倍率2.9(2.8) 定員+1名

    大阪公立大学:196名(275名)、倍率2.5(3.4)

    神戸大学:299名(278名)、倍率3.2(3.0)

    奈良県立医科大学:48名(57名)、倍率2.2(2.6)

    和歌山県立医科大学:278名(284名)、倍率4.3(4.4)

    鳥取大学:383名(194名)、倍率4.9(2.5)

    島根大学:320名(487名)、倍率5.8(8.4) 定員-3

    岡山大学:335名(291名)、倍率3.6(3.1) 定員-1

    広島大学:487名(397名)、倍率5.3(4.4) 定員+2

    山口大学:204名(322名)、倍率3.7(5.9)

    徳島大学:224名(146名)、倍率3.7(2.4) 定員-1

    香川大学:323名(410名)、倍率4.3(5.2) 定員-3

    愛媛大学:516名(569名)、倍率9.4(10.3)

    高知大学:360名(430名)、倍率6.1(7.8) 定員+4

    九州大学:252名(265名)、倍率2.4(2.5)

    佐賀大学:238名(187名)、倍率4.8(3.7)

    長崎大学:446名(588名)、倍率5.9(7.7)

    熊本大学:467名(433名)、倍率5.4(5.0) 定員-1

    大分大学:285名(366名)、倍率4.4(5.6)

    宮﨑大学:382名(250名)、倍率8.5(5.6)

    鹿児島大学:440名(294名)、倍率6.4(4.3)

    琉球大学:328名(347名)、倍率4.7(5.0)

     

    2025年の国公立大学医学部前期試験の出願状況です。全体の出願者数は15,306名で昨年の15,973名から667名の減少となりました。長年受験ヒエラルキーのトップに位置づけられている国公立医学部ですが、共通テストの平均点も上がったことから合格ボーダーも上昇しており、出願を見送った受験者も一定数いたようです。

    受験生必見!2025年に向けた出願状況総括

    2025年の国公立前期試験の動向を一言で表すと「安全志向」でしょう。少子化と言われる時代ですが、人文、経済、法学など文系学部も軒並み出願者は増加しており前年対比で102~109%の増加率でした。医療系学部に着目すると歯学と薬学が増加していましたが、医学部および看護学部は微減していました。またもう一つ気になるのは理学療法士や臨床検査技師など医療系技術職を目指す学部が増加傾向だった点です。6年生の最難関、人気学部に比べるとその他医療系学部は若干合格難易度が下がる傾向にはあります。そこで共通テストの平均点上昇により合格ボーダーも上がっている中で、より安全に合格を手にするべく出願先を選定したのではないかと予想することができます。後日、後期試験の出願状況についてもまとめてみたいと思いますので、今後の受験の参考にしていただけますと幸いです。

    入試対策の最前線:受験を成功に導くための秘訣

    近年の調査では、受験生の選ぶ国公立大学の傾向が明らかになっています。特定の学部や学科が人気を集めており、不景気に伴う資格志向の後押しもあり、医療系学部は堅調な人気を保っています。とくにここ数年、理系の学科への志願者が増加傾向にある一方で、文系学部は徐々に応募者数が減少しています。実際には多様な選択肢がある中で、受験生は自身の興味や将来のキャリアを考慮する必要があります。予備校や塾に通うことも選択肢を広げる上で重要な要素と言えるでしょう。具体的には、学校での学習の不足部分を補うことや、特定の学部に特化した指導を受けることができる点でしょう。さらに模試の結果や合格者のデータを分析し、自分に合った大学を選定する手助けをしてもらうことができます。これから先の試験に向けて、情報をしっかり把握し、しっかりとした準備を整え、未来の希望を掴むための一助としてこの情報を活用してください。

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