日本獣医生命科学大学入試成功の秘訣
2024/10/24
日本獣医生命科学大学は、獣医学部を有する教育機関として私立大学では最も長い歴史を有しており、多くの学生にとって憧れの存在です。この大学での学びは、獣医学の専門知識を身につけるだけでなく、確かな実践能力を磨くことにもつながります。しかし、毎年激しい競争が繰り広げられ、多くの受験生が志望校として選ぶ中で、どのように入試に成功するかが大きな課題です。このコラムでは、日本獣医生命科学大学の獣医学部入試に向けた具体的な対策や成功の秘訣について詳しく解説します。入試科目のポイントや効率的な勉強法、および過去の合格者の体験談を交えながら、皆さんが志望校合格へ向けて自信を持てるよう、実践的なアドバイスをお届けします。入試に向けた不安を解消し、共に目標を達成しましょう。
目次
夢の獣医大学への第一歩:日獣の試験にどう挑む!?
日本獣医生命科学大学の獣医学部への進学を目指すと、多くの受験生が入試の厳しさに直面します。私立最古の歴史を持ち、学生数に対して多数いらっしゃる教員、そして小動物臨床のみならず、公衆衛生や野生動物に関連した研究室があるなど、幅広い分野を専門的に学ぶことができる環境として非常に魅力的な大学といえます。しかし、入学定員は80名で、その他私立大学の120名(岡山理科大学は140名)よりも少ないために、合格を勝ち取るためには厳しい競争を勝ち抜く必要があります。旧センター試験が実施されていた頃はメインとなる2/5の試験はセンター試験併用方式であり、3科目とも独自試験というものはありませんでした。当時から国公立志願者の私立併願先の筆頭としての存在感があり、センター試験の英語と数学の得点率は90%に迫る成績でなければ合格をつかむことができなかったほどです。現在は、独自試験3科目の一般選抜と、共通テスト併用、そして共通テストのみで合否判定を行う共通テスト利用入試の3つの形式で試験を行っています。共通テストの難化に伴い、前述の得点ラインは若干さがってはいるものの、やはり共通テストが関係する試験制度での合格を目指すには80%程度の得点は必要と考えておいてください。その他、学校推薦型選抜、後継者育成、地域獣医療支援、社会人、帰国子女、学士など多様な試験が行われています。日本獣医生命科学大学を目指すにあたっては、特殊な対策というよりも、国公立獣医学部の目指すレベルの基礎学力を培うことがポイントになってきます。言葉にするのは簡単ですが、これほど難しいこともありませんよね。とにかく、自分の現在の学力を把握し、不足部分を補っていくという正攻法の学習で、日々知識の定着を図ってもらえたらと思います。近道がないかわりに、着実に前進することで合格へたどり着くことは可能となります。
日本獣医生命科学大学の一般選抜:必要な対策は
日本獣医生命科学大学は、一般選抜試験は非常に厳しい競争になります。出題形式も記述とマークが混在し、難易度も比較的高くなっています。また、出題レベルだけではなく、競争相手といえる受験者のレベルも、国公立大学を志望する学力上位層が多くなっています。6教科8科目が必要な国公立型ではなく、英語、数学、理科1科目(化学or生物)ですが、その到達度は共通テストで80%程度の点数が取れるほどの完成度が求められます。以下に日本獣医生命科学大学の一般選抜の概要をまとめていますので、今後の学習の参考にしてもらえたらと思います。
英語
試験時間60分。大問は2題で1がマーク、2が記述の併用式。長文の総合問題が出題されるが、テーマは動物に限らず、随筆・社会学・文化など様々な文章が出題される。また、空所補充やアクセント、指示語の内容など設問のバリエーションも豊富なので総合的な文法の理解が求められる。
数学
試験時間は60分。大問は4~5題。概ね標準レベルの出題であり、範囲も偏りなく出題されている。近年、最後の大問5に記述で難易度の高い設問がある場合が見られるが、多くの受験生が完答は厳しいような問題なので、時間配分に注意。
化学
試験時間は60分。大問は5~7題。空欄補充や計算問題の比重が高い。また、50字前後の論述問題も出題された。有機分野の構造決定問題、高分子化合物が頻出範囲で、無機分野の割合は比較的低い。濃度、酸・塩基の中和滴定、pHなどの計算については確実に解答できるよう問題集に取り組もう。
生物
試験時間は60分。大問数は5題。解答形式は描画、記述、論述、選択、正誤に計算と多岐に渡り難易度は高いと言える。一般的な私大の設問より国公立大学に近い形式だろう。生態系の問題や分子遺伝の問題が幾度も出ているが、難易度は非常に高め。基本的な学習に加え、論述も100字程度まで要求されるので、添削を含めた論述練習も行うことを薦める。
成功への道:学校推薦型選抜のポイントを徹底解説
日本獣医生命科学大学の合格に向けて、学校推薦型選抜のポイントを解説したいと思います。日本獣医生命科学大学の学校推薦型選抜は現役生のみが出願可能で、学習成績の状況3.5以上の成績が必要となります。試験内容は英語、数学、理科1科目の基礎学力試験と、小論文、口頭試問(面接)となります。パターンとしては麻布大学と似ていますね。問題は非公表ですが、受験者の聞き取りによると一般に比べるとかなり基本的な設問であり、全問マークで解答はしやすいようです。小論文は昨年、課題文を示されてそれについて自分の考えを述べる形式だったそうですが、それ以前はテーマ型といわれる「○○について書け」という形式であり、扱うテーマも「チーム獣医療の必要性について」という獣医療に関するものもあれば、「夢を実現する方法」や「インターネットが社会にもたらすもの」といった全く別角度のテーマが出されたこともあるため、様々なテーマに対応できるよう対策を進めることが重要になるでしょう。同様に、口頭試問とされる面接も獣医に関連する知識や事柄について問われることがありますので、獣医師の仕事ぶりや感染症についてなど、知識と情報を集めておくことをおすすめします。前述の内容は高校生が独自で調べるのも難しいものになりますので、うまく獣医師や獣医療に関係する職種の方から情報を集めたり、メディクールのような獣医学部専門の対策を行っている予備校に相談してもらうほうが、スムーズに対策を進めることができるでしょう。日本獣医生命科学大学の合格を目指す場合は、出題レベルも平易であり、浪人生も受験できない学校推薦型選抜は大きなチャンスといえます。だからこそ、万全の準備を整えて合格を目指しましょう。
共通テストの高得点に向けて!効果的な勉強法とは?
日本獣医生命科学大学の獣医学部に合格するためには、効果的な勉強法を取り入れることが重要です。一般選抜の独自試験でもそうですが、当該大学の受験者は国公立大学を目指す上位層も多く、学力到達度は国公立大学獣医学部に比肩します。共通テスト利用入試はまさに国公立大学の合格と同程度の水準であると考えてください。合格者の経験をもとに、実践的な勉強法をいくつか紹介します。まず、基礎を固めることが不可欠です。実戦問題に取り組みたいとはやる気持ちはあるでしょうが、とにかく基礎知識の定着を優先してください。特に、理科系科目の理解を深めるために、教科書や参考書を活用して繰り返し学習しましょう。その上で過去問にあたり、出題形式や傾向に慣れていきましょう。これは、時間配分の練習にも役立ちます。共通テスト模試の活用も大切です。一般選抜の独自式であれば出題傾向の違いなどで対策の完成度とリンクしてこない部分もありますが、共通テスト利用に関してはマーク模試の完成度、成績はそのままリンクしてきます。よって、模試の見直しも効果的な学習になりますので、解きっぱなしにせずに復習にも注力しましょう。
不安を解消しよう!入試直前の心構え
日本獣医生命科学大学の受験はレベルも高く、入試直前は不安や緊張が高まる時期です。しかし、心構えを整え、計画的に行動することで、合格への道を切り開くことが可能です。まず、入試科目の総復習が重要です。特に、獣医学部では生物、化学、数学の基礎が重視されるため、苦手な分野を重点的に見直しましょう。また、過去問を活用することで、出題傾向を把握し、効率的な学習ができます。次に、メンタル面のケアも不可欠です。リラックスする時間を設け、適度な運動や趣味を楽しむことで、ストレスを軽減しましょう。そして、当日は十分な睡眠をとり、健康状態を整えてから試験に臨むことが推奨されます。これらを実践することで、不安を解消し、自信をもって入試に挑むことができるでしょう。